仙台の新生児誘拐事件で、逮捕された衣料品販売業根本信安容疑者(54)が、2002年9月に7300万円の負債を抱えて仙台地裁から自己破産宣告を受けていたことが10日、分かった。
根本容疑者は01年に偽ブランドの衣料品を輸入、販売したとして執行猶予付きの有罪判決を受け、03年には経営する会社も破産。「借金が約6000万円あり、最近取り立てがあった」などと供述しており、仙台東署捜査本部は資金の行き詰まりで借金を重ね、犯行に結び付いたとみている。
妻カルメンシータ容疑者(35)は調べに「夫が突然子どもを連れてきてびっくりした」などと供述しているという。
登記簿や関係者によると、根本容疑者は1990年代に仙台市でフィリピンなどから衣料品や雑貨を輸入、販売する会社「ベイビーステップ」を設立。ピーク時に年間約3億円を売り上げ、妻と娘名義でフィリピンにも家を購入した。
[共同通信 11日]
ソース:負債7千万円で自己破産 新生児誘拐主犯の男
借金の取り立てにびびって、思考力を失ってしまう人ってけっこういるんだろうな。
銀行が、自己破産した男に6000万も貸すなんて考えられないから、きっと悪い筋から借りた金も多かったんだろうね。取り立てにびびると、思い詰めてとんでもないことをしてしまう人って多いらしい。
つい先日聞いた話をしよう。知り合いの知り合いの、そのまた知り合いである中年男性。彼が消費者金融からの借金が返せずに、母親を頼った。母親も退職して、年金受給前のアルバイト暮らし。自営業だったから退職金も無いし、貯金も無いから、そんな借金、肩代わりする余裕はもちろん無い。無理だと息子に告げたところ、何を思ったか、息子は電気コードで母親の首を絞めた。
幸い途中で思いとどまったらしいが、後で聞くとその息子、母親を殺して自分も死ぬつもりだったらしい。6000万ではない。たかが200万の借金のためにだ。生活を切り詰め、昼も夜も働き、弁護士を通して、少しずつだけど確実に返そうという意志示す努力さえすれば返せない額ではない。彼は取り立てのきつさに思い詰めて、正常な判断ができなくなってしまったらしい。
なんで母親を道連れにしないといけないのか、僕にはよく解らない。でも、本人だってよく解っていないんだろう。取り立てに苛まされて、判断力も思考力もおかしくなってしまっているのだから。そういう話は枚挙にいとまが無い。
一つ面白いことに、そういう人って男性ばっかりだってこと。少なくとも僕の聞いた限りで、借金で思い詰めて、変になってしまう女性って聞いたことがない。女性って実は男性よりも図太いところがあって、取り立てなんかにあうと、無い袖は触れないでしょうって考えられるんだろう。おばさんパワーである。
もっとも、取り立てにあうのが自分の愛する人の場合、おかしくなる女性もいる。この容疑者の奥さんみたいに、旦那や恋人、息子の借金の場合、私がなんとかしなきゃって思ってしまうパターンである。でも自分の作った借金で思い詰めてしまうのは男性ばっかりだ。
ユダヤ人のジョークで面白い話が一つある。ある借金をした男がいる。返済期日は明日だが、返すあてが全く無い。夜も眠れず頭を抱えていたら、奥さんが言ったそうだ。
「本当に心配しなくちゃいけないのはあなたじゃなっくて、借金を返してもらえないかも知れない向こうの方でしょうに」
それを聞いた男は、それもそうだと考え、ぐっすり枕を高くして眠ったそうな。
無い袖は触れない。一攫千金もままならない。そう考えて、肩の力をふっと抜いたら、根元容疑者もこんな馬鹿なまねはしなかっただろう。本物の悪人だったら、赤ちゃんはとっくに殺されていたはずだ。
事件の本当の犯人は、今の日本を蝕む高利貸し。それと、それに負けてしまう弱いメンタルだ。
根本容疑者は01年に偽ブランドの衣料品を輸入、販売したとして執行猶予付きの有罪判決を受け、03年には経営する会社も破産。「借金が約6000万円あり、最近取り立てがあった」などと供述しており、仙台東署捜査本部は資金の行き詰まりで借金を重ね、犯行に結び付いたとみている。
妻カルメンシータ容疑者(35)は調べに「夫が突然子どもを連れてきてびっくりした」などと供述しているという。
登記簿や関係者によると、根本容疑者は1990年代に仙台市でフィリピンなどから衣料品や雑貨を輸入、販売する会社「ベイビーステップ」を設立。ピーク時に年間約3億円を売り上げ、妻と娘名義でフィリピンにも家を購入した。
[共同通信 11日]
ソース:負債7千万円で自己破産 新生児誘拐主犯の男
借金の取り立てにびびって、思考力を失ってしまう人ってけっこういるんだろうな。
銀行が、自己破産した男に6000万も貸すなんて考えられないから、きっと悪い筋から借りた金も多かったんだろうね。取り立てにびびると、思い詰めてとんでもないことをしてしまう人って多いらしい。
つい先日聞いた話をしよう。知り合いの知り合いの、そのまた知り合いである中年男性。彼が消費者金融からの借金が返せずに、母親を頼った。母親も退職して、年金受給前のアルバイト暮らし。自営業だったから退職金も無いし、貯金も無いから、そんな借金、肩代わりする余裕はもちろん無い。無理だと息子に告げたところ、何を思ったか、息子は電気コードで母親の首を絞めた。
幸い途中で思いとどまったらしいが、後で聞くとその息子、母親を殺して自分も死ぬつもりだったらしい。6000万ではない。たかが200万の借金のためにだ。生活を切り詰め、昼も夜も働き、弁護士を通して、少しずつだけど確実に返そうという意志示す努力さえすれば返せない額ではない。彼は取り立てのきつさに思い詰めて、正常な判断ができなくなってしまったらしい。
なんで母親を道連れにしないといけないのか、僕にはよく解らない。でも、本人だってよく解っていないんだろう。取り立てに苛まされて、判断力も思考力もおかしくなってしまっているのだから。そういう話は枚挙にいとまが無い。
一つ面白いことに、そういう人って男性ばっかりだってこと。少なくとも僕の聞いた限りで、借金で思い詰めて、変になってしまう女性って聞いたことがない。女性って実は男性よりも図太いところがあって、取り立てなんかにあうと、無い袖は触れないでしょうって考えられるんだろう。おばさんパワーである。
もっとも、取り立てにあうのが自分の愛する人の場合、おかしくなる女性もいる。この容疑者の奥さんみたいに、旦那や恋人、息子の借金の場合、私がなんとかしなきゃって思ってしまうパターンである。でも自分の作った借金で思い詰めてしまうのは男性ばっかりだ。
ユダヤ人のジョークで面白い話が一つある。ある借金をした男がいる。返済期日は明日だが、返すあてが全く無い。夜も眠れず頭を抱えていたら、奥さんが言ったそうだ。
「本当に心配しなくちゃいけないのはあなたじゃなっくて、借金を返してもらえないかも知れない向こうの方でしょうに」
それを聞いた男は、それもそうだと考え、ぐっすり枕を高くして眠ったそうな。
無い袖は触れない。一攫千金もままならない。そう考えて、肩の力をふっと抜いたら、根元容疑者もこんな馬鹿なまねはしなかっただろう。本物の悪人だったら、赤ちゃんはとっくに殺されていたはずだ。
事件の本当の犯人は、今の日本を蝕む高利貸し。それと、それに負けてしまう弱いメンタルだ。
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by wild_goose_chase
| 2006-01-11 02:27